モデル次世代の旗振り役
御坊のインフルエンサー

御坊市観光協会キャラクター・
みーやちゃんサポーター
日高広域観光振興協議会
公式インフルエンサー坂尻夏海さん

御坊市生まれ。高校2年生のときオスカープロモーション主催のオーディション「全国美少女コンテスト」の最終選考に残りモデルデビュー。高校卒業後に上京し「星野リゾート」のウエディングモデルや旅雑誌などで活躍。2022年より拠点を御坊市に移し、東京へ通う形でモデル業を行う。現在は地元情報を発信するインフルエンサーや、イベントMC、テレビ番組のレポーターと、活動の幅を広げている。

野菜が安くて美味しい
水と空気がきれい
人のあたたかさを感じる

モデルとして活動しながら
ローカル情報を発信

今や広報活動に欠かせないツールがSNS。誰でも手軽に情報を拡散できるなか、影響力が大きい発信者はインフルエンサーと呼ばれている。御坊市から東京へ通う形でモデルを行いながら、地元のインフルエンサーとしても活躍するのは、全国美少女コンテストで最終選考40人に残ったモデルの坂尻夏海さん。御坊市公認PRキャラクター・みーやちゃんといっしょに、地元のお店や名産品、観光名所などの情報をInstagramやTwitterで発信している。

2023年2月、モデルにとって憧れのステージ「TGC（東京ガールズコレクション）」が和歌山に関西初上陸。モデルとしてランウェイを歩いただけでなく、テレビ和歌山で放送する特別番組のレポーターとしてTGCの舞台裏をレポートした。「東京にいた頃はオーディションのチャンスにも恵まれなかった憧れのTGC。まさか和歌山で参加できるなんて、夢がひとつ叶いました」とキラキラした笑顔で話す。

思いがけず広がった
Uターン後の活躍の場

高校2年生でモデルデビューし、1年間は大阪でレッスンとオーディションを受ける日々。高校を卒業し念願の東京進出を果たすも、1年後にはコロナ禍の影響で仕事が激減。折を見て実家へ帰省するうちに、2022年には拠点を御坊市へ移すことを決意した。

一度決めたことには真っすぐ進むタイプだという坂尻さん。東京を離れることで仕事が減る覚悟はしていたが「それはご縁がなかったと諦めることができた」と前向きだ。だが予想外にもSNSを通じて御坊市にモデルがいると知れ渡り、御坊市観光協会キャラクター・みーやちゃんサポーター、日高広域観光振興協議会公式インフルエンサーに任命されるなど、次々と仕事が決まる。

今ではイベントMC、テレビ和歌山のお正月特番に出演するなど、タレントとして活躍の幅が広がっている。

一度離れたからこそわかる
地元の魅力を再発見

小さい頃から地域活動に参加するのが大好きだった坂尻さん。母親が館長を務める公民館で主事として働き、事務作業や管理業務、イベント準備などを楽しみながら励んでいる。毎晩食べるほど大好物な金山寺味噌のワークショップに参加し、母親と1年分の金山寺味噌を仕込んで冷凍していると話す様子もほほえましい。

絵と野菜が好きな坂尻さんは、祖父・祖母が営む御坊駅前のショップに掲示するポスターを描いたり、農家から仕入れたさつまいも「甘ちゃん」を自ら袋詰めし手描きのラベルを添えて販売したり、のびのびと自分の好きを突き詰めている。「生まれ育った故郷は気持ちの面でも落ち着きますね。御坊のみなさんはあたたかいし、水やお野菜も美味しいし。一度も地元を離れていなかったら、気付けなかった良さかもしれません」。

同世代の夢を叶える
架け橋になれたら…

インフルエンサーやレポーターとして活動することで、これまで知らなかった御坊市の魅力に出会えたという坂尻さん。「農園紀の国でイチゴ狩りを初体験。ハウスに入った瞬間のイチゴの甘い香りに感動しました。昭和初期に建てられた旧中川邸は、洋風の要素も混じった素敵な空間。野口オートキャンプではアウトドアの気持ちよさを実感し、いつかキャンプデビューしたいですね」。

地方で暮らしていると、モデルやタレントに憧れていても、どう夢を叶えていいかわからないという若者も多いだろう。そんな世代に「私のような働き方もあると伝えたい」と坂尻さん。Uターンするか悩む人へのメッセージをお願いすると、「私は御坊に帰ってきて後悔していない」と断言。「一度地元を離れたからこそ気づく御坊の魅力を、一緒に発信してほしい。Uターン仲間が増えればどんどん発信力が大きくなって、御坊の魅力がもっと多くの人へ届くはずだから」。