Iターン・起業 山来 謙治さん | 御坊ライフ | 御坊市魅力発信特設サイト「つながる御坊」
御坊ライフ
山来 謙治さん

Iターン・起業 自然豊かな御坊市で
地域に愛される一杯を

幕末株式会社
代表取締役
山来 謙治さん

大阪市生野区生まれ。セキュリティ機器メーカーで営業として働きながら、兵庫県尼崎市にあった豚骨ら~めん専門店で修業を積み、30歳で退職。妻の生まれ故郷である御坊市に移住し、2005年に「ら~めん幕末」御坊本店をオープン。現在は和歌山県内で計5店舗(田辺店、海南店、南紀白浜店、南紀白浜空港店)を構える。二児の父。

山来さんが感じる御坊の魅力

  • 水と野菜がおいしい
  • 自然が多く、のびのび遊べる
  • 移動がラクで暮らしやすい

御坊市ではなじみがなかった
豚骨ら~めんを根づかせる

豚骨と鶏ガラ、野菜の旨みが凝縮されたスープと、スープとの相性を最優先した自家製麺が自慢の「ら~めん幕末」。2005年に、ここ御坊市に本店を構え、現在和歌山県内に5店舗を展開している。

代表の山来さんは大阪市生野区出身。脱サラ後、ら~めん店を開くとなった際に市場調査をし、妻の故郷である御坊市は当時「豚骨ら~めん専門店がない」と知ったのが移住のきっかけだった。

和歌山といえば、豚骨醤油味の和歌山ら~めんが主流。豚骨味になじみがない土地柄だったが、それこそがチャンスだと捉えた山来さん。実際にオープンすると本格的な味わいが大評判に。「ら~めん幕末」のオープン以降は、御坊市にら~めん専門店が続々と増えている。

山来 謙治さん

自然豊かな街に
両親を呼び寄せるという選択

「移住後、いちばん楽しみにしていたのは釣り」だと言う山来さん。大阪に住んでいた頃は車で片道1時間かけて釣り場に行っても、何も釣れない日が多々あるなか、御坊市に住んでからは徒歩圏内に海があり、20~30分ほど糸を垂らせば家族分の魚が釣れる。「大好きな釣り場は美浜町の濱ノ瀬。僕のホームグラウンドです」。

水がきれいで野菜がおいしい。その暮らしやすさから、山来さんは大阪・八尾に住んでいたご両親を御坊市に呼び、ごく近所で暮らしている。「両親が体調を崩したとき、遠く離れていると心配で。両親も野菜や魚がおいしいと御坊を気に入ってくれています」。

Iターンの場合、両親と物理的な距離が生まれることを心配する人もいるが、共に移住するという選択肢もあると山来さんが教えてくれた。

山来 謙治さん

手をのばせば何でもある
ワンルームマンションみたいな町

大阪という都会に暮らしていたからこそわかる、御坊市の魅力。スーパー・映画館・飲食店など生活に必要なものはすべて揃い、さらに自然もある。大阪に住んでいた頃はマンションから駐車場まで自転車を使っていたが、今は駐車場がある一軒家住まい。都会は目的地が目の前でも信号が多かったり、駐車場に入るのに渋滞ができたり。御坊市ではそういった苦労はない。

少年野球の監督をしていた山来さんは「広いグラウンドでのびのびスポーツができるのは地方ならでは」と振り返る。小さい頃、野球が好きだった山来少年は、車1台分しかない路地でキャッチボールし、マンホールにスライディング。そんな窮屈な思い出もあってか、自然豊かな場所で子育てができるのも嬉しいそう。「1年を通して見どころはありますが、好きなのは日高川町の中津ドームで開催される花火大会。火薬の匂いがするくらい間近で花火が見え、情緒を感じます」。

山来 謙治さん

見ていたいのは
社員とお客様の笑顔

公私共に充実し、店舗展開も順調。成功の秘訣を聞くと「お客様に助けられた」としみじみ。予定していなかった多店舗展開ができたのも「自分ひとりでは絶対に無理。支えてくれた社員がいたから」と、まわりへの感謝の言葉を重ねる山来さん。

「ら~めん幕末」の経営理念は「お客様を笑顔にする」。そのためにはまず社員に笑顔で働いてもらいたいと、働きやすい職場づくりに力を入れている。ら~めんのスープの仕込みは「厨房が暑くなり過ぎるから」と、まだ本店1店舗しかない頃から、スープの仕込みに専念できる工場を作り、近年はより広い場所へと引っ越し。麺、チャーシューも作れるセントラルキッチンを立ち上げた。

経営者として嬉しかったことを尋ねると、いっぱいあるけれど…と言いながら、社員が結婚して家を建てたことだと教えてくれた。まわりの笑顔のために動く山来さんのあたたかい人柄が、好循環を生み出しているのだろう。

山来 謙治さん

御坊市でのお気に入りの過ごし方を紹介!山来さんの御坊ライフ

子どもが小さい頃は日高川での水遊びが定番で、河川敷にある野口オートキャンプにも行きました。愛犬のバクを連れてのハイキングは遊歩道が整備された西山がぴったり。思いっきり自然を満喫でき、子育てによい環境です。