Uターン・起業 古野 裕美子さん | 御坊ライフ | 御坊市魅力発信特設サイト「つながる御坊」
御坊ライフ
古野 裕美子さん

Uターン・起業 二拠点生活を叶えるため
家業をアップデート

ヤマトスタイルズ株式会社
代表取締役
古野 裕美子さん

御坊市生まれ。臨床検査技師としてキャリアを積みジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社への転職を機に30代半ばで東京へ。結婚・出産を機に一度退職するも数年後に復帰。北里大学などで働いた後、知人と臨床開発会社を立ち上げた。2022年に家業のクリーニング業を基盤としたヤマトスタイルズ株式会社を設立。現在は自宅がある東京と御坊市を行き来している。一児の母。

古野さんが感じる御坊の魅力

  • 自然豊かで海も山もある
  • 心地いいご近所づきあいができる
  • 子どもとのびのび遊べる場所が豊富

今の時代にフィットした
クリーニングサービス

ここ数年、よく耳にするようになった宅配クリーニング。衣類や布団を店舗に持ち込むのではなく、指定の箱に詰めて家から送るだけ。来シーズンまで長期保管してくれるサービスも、収納スペースが限られる都市生活者から喜ばれている。

そんな従来のサービスに、さらなる付加価値をつけたのが古野裕美子さん。御坊市にある実家のクリーニング店をヤマトスタイルズ株式会社と屋号を変え、クローゼットケアという新サービスをスタートさせた。

そんな従来のサービスに、さらなる付加価値をつけたのが古野裕美子さん。御坊市にある実家のクリーニング店をヤマトスタイルズ株式会社と屋号を変え、クローゼットケアという新サービスをスタートさせた。

古野 裕美子さん

起業のきっかけは
自身の衣替えに関する悩み

出産後も出張で全国を飛びまわるほど忙しい日々を送っていた古野さん。衣替えの季節、家族全員の衣類と布団を入れ替えるのは重労働だった。東京の住まいは収納スペースが十分ではなかったことから、季節の変わり目は家族の衣類を段ボールに詰め込み、御坊市の実家へ郵送。きれいに洗って保管してもらっていた。「これが私にとってはすごく助かっていて。家がクリーニング屋さんでよかったと心底思っていました」と笑う。

コロナ禍で在宅ワークが増えた夫とは将来のビジョンを話し合う時間が増え、Uターンへの想いは募るばかり。「御坊の良さを発信できるビジネスがしたい」と考えるなかで、古野さん自身が助けられたクリーニングサービスの起業へと行き着いた。

古野 裕美子さん

制度をフル活用して
Uターン&会社設立

まずは和歌山県に会社設立のための補助金を申請。交付されたらすぐ事業をはじめられるよう、夫婦でクリーニング師の資格試験にチャレンジし、2人とも見事合格。補助金で設備を整え、2022年には個人事業だった家業のヤマトクリーニングをヤマトスタイルズ株式会社に。

加えて、会社設立の準備中に、東京から御坊市への移住には「御坊移住支援事業補助金」が支給されることを知り、すかさず申請。「条件さえ満たしていれば手続きはスムーズ」と古野さん。1年ほどで、御坊市での仕事と生活の基盤を整えた。

家族そろって帰省しているうち、夫も息子も御坊市が大好きに。「都会出身の夫は季節ごとの自然の変化、新鮮な魚、人の優しさに驚いたみたい。息子も御坊に来ると東京にいるときよりわんぱくになり、のびのびしているように見えます」。

古野 裕美子さん

家族そろって暮らすため
生活の基盤づくりに奮闘中

今は御坊市で両親と同居しながら、月に1週間は東京で暮らす夫や息子と過ごす日々。そんな2拠点生活が1年以上続いている。「私が移住を決めたとき息子は寂しそうでしたが、最終的には『僕は大丈夫だからお母さん頑張って』って背中を押してくれて。社名を名付けてくれたのも息子なんです」。会えない間はオンラインでコミュニケーションを取り、学校の長期休み期間は御坊市で過ごす。近い将来は家族そろって御坊市で暮らせるよう、今は準備を進めている。

そんな古野さんは、提案するクローゼットケアの認知度アップのため、臨床検査技師のキャリアを活かしてファブリックミストを開発。和歌山産のオーガニックフルーツやスギ油、ヒノキ油を使った、天然成分100%のアイテムだ。試作品をマスクにかけると、柑橘のさわやかな香りが広がり、ウッド系の落ち着いた余韻が残る清々しい使い心地。「和歌山県の地域創生の一端を担いたい」と語る古野さんの挑戦は今、はじまったばかり。

古野 裕美子さん

御坊市でのお気に入りの過ごし方を紹介!古野さんの御坊ライフ

家から徒歩10分の場所にある日高港新エネルギーパークで、海を眺めながらボーッとするのが好き。息子とはよく御坊総合運動公園へ遊びに行きます。芝生の広がる開放的な空間でゆっくり過ごせますよ。